コロナの騒ぎに振り回されていたらあっという間に4月だ
みんな情報は正しくね
パラサイト 半地下の家族
第72回カンヌ国際映画祭で最高賞!『パラサイト 半地下の家族』予告編
東宝シネマズファボーレとやまにて鑑賞
演出★★★★★
脚本★★★★☆
映像★★★★☆
音楽★★★★★
配役★★★★★
カタルシス度 97%
合計 116.4点
【総括】
もはや誰もがこの映画を知ってるだろうし、アカデミー賞作品賞受賞ということで普段映画を観に行かない人でも見たんじゃなかろうか
もうとにかく新年1発目からとんでもないものを観た
音楽の使い方、光の当て方やカメラアングルと動線、俳優たちの演技演出
どれも緻密計算されていて隙がない
読めない展開、しかし立ちまくるフラグの数々
本当は120点満点にしてもおかしくないのだが、中盤に少しダレそうになったしまぁ今年最初だから実際の満足度より少々下目に評価
まさにエンターテイメントと社会性の両立が成功した希有な作品だし、作品賞は文句ない
しかもこれをアメリカの映画祭で評価されたことも作品外での大きな出来事として歴史に残るだろう
これはつまり、国どうこうではなく本当に評価されるべきものは評価されるチャンスと捉えるべきだ
フォードvsフェラーリ
J-MAXシアターとやまにて鑑賞
演出★★★☆☆
脚本★★★☆☆
映像★★★★☆
音楽★★★☆☆
配役★★★☆☆
カタルシス度 45%
合計 73点
【総括】
自分自身がモータースポーツ、ひいては車全般に対して知識が明るくないしあまり興味がないこともあってあまり作品の雰囲気に乗り込めなかったが(車だけにwwwww)、作品自体とても史実に対して誠実に作っていたんじゃないかという印象
また興味ない俺でもシェルビとマイルズ、マイルズの家族関係に関して胸が熱くなることもあった
あと音響ね、J-MAXシアターのサウンドがいいこともあってまさに「生音」のような迫力、このおかげでレースシーンの説得力が増してたよね
家族を想うとき
J-MAXシアターにて鑑賞
演出★★★★★
脚本★★★★★
映像★★★★☆
音楽★★★★☆
配役★★★★☆
カタルシス度 100%
合計 108点
【総括】
イギリスが生んだ映画界の巨匠ケン・ローチ監督の最新作品
ケン・ローチさんっていうは日本でいうところの是枝監督、韓国でいうとイ・チャンドン監督のように、実生活や実社会を生々しく、時には生臭く描くことに長けていて、作品というレンズを通してこの世に蔓延る貧富の格差・人種差別・持たざる者のリアルをほぼ無名の役者を起用して観客に訴えるのが特徴の監督だ
そのリアルさたるや、観てるこちら側はボケーとできない、いい意味でモヤモヤさせられる
なぜなら、作品に描かれているのは紛れもなく自分たちの世界だから
この『家族を想うとき』はリーマンショックの影響で借金を抱えながらも必死に生活をしているどこにでも、とりわけ自分や自分たちと特段の差がない一家に主軸を置いている
これから心機一転で転職した父親はこれから自分に降りかかる苦労を知る由もなく、その夫を信じて(夫の転職のために)マイカーも手放し身を粉にして働く妻
家族にも自分の将来にも希望を持てない高校生の息子、バラバラになりそうになる家族に胸を苦しめる小学生の娘
作品中盤までは、困難があっても家族団欒の時間が描かれみんな一つになって乗り越えようとする前向きな姿勢にホッとするのだがそれも後々打ち砕かれることに・・・
全てが他人事ではなく「明日は我が身」どころか現在進行形として様々な人たちに重なり、この家族を直視することさえままならない
そしてこの一家に訪れる結末に胸を締め付けられずにはいられない
家族のために働いているはずなのに、それが結果として家族を空中分解させるなんて誰が予想し誰が好きでそうするのか
今の世の中便利になっているが、その裏では搾取され続ける人たちも存在する「利便性に隠された闇」に果たしてあなたはなにを感じるだろうか?
辛いだろうがこの作品は観るべくして公開されているので全員観ろ
そして考えろ、と俺は言いたい
さて、全部書いてるといつまでたっても記事公開できないので今日はこのへんで・・・
次回1月のレビューその②では
岩井俊二監督の『ラストレター』
クリント・イーストウッド監督のの『リチャード・ジュエル』
タイカ・ワイティティ監督の『ジョジョ・ラビット』
を書こうと思う