まだまだレビューが残っているよー(;'∀')
かごの中の瞳《102.2点》
J-MAXシアターとやまにて鑑賞
演出★★★★☆
脚本★★★★★
映像★★★★☆
音楽★★★★☆
配役★★★★☆
カタルシス度 91%
合計 102.2点(120点満点)
【感想】
幼少期に視力を失った妻が角膜移植によって視力を戻すも、その後旦那との幸せだったはずの関係が徐々に崩れていくヒューマン心理ミステリ
映像的にもメタがふんだんに用いられ、観ていて知的好奇心が掻き立てられる
主演のブレイク・ライヴリーが、視力を戻したことによって徐々に女性としての魅力を開花させていく一方で、旦那のジェイソン・クラークが自分だけだったはずの妻が外の世界に染まっていく姿にジェラシーを募らせていく
愛とは目に見えている物がすべてとは限らない、と考えさせられるし、誰かと語りたくなる
原題が All i see is you
つまり「あなただけを観ている」
その言葉ははたして、盲目だった妻の言葉なのか、盲目な妻を独占していた旦那の言葉なのか
もしくは盲目だったのはどちらなのか
これらのテーマが日常での男女の永遠のテーマだと思うから、非常に考察のし甲斐がある
またエンディングで流れるこの曲↓
Raphael Gualazzi: Reality and Fantasy (official video album vrs)
なんとも不思議な曲なのだが、サビの歌詞が
The wall between
Reality and Fantasy
Sometimes so small and not so tall.
現実と幻想の壁ってのは、時として小さくてさほど高くない
この曲がこの映画としてのテーマの答えを導いてくれていそうだ
カランコエの花《107点》
ほとり座にて鑑賞
演出★★★★★
脚本★★★★★
映像★★★★☆
音楽★★★☆☆
配役★★★★★
カタルシス度 95%
合計 107点(120点満点)
【感想】
あくまで映画作品としての評価になるので、テーマがどうのとは言わないけど
とにかく、今現代で生きるすべての人間が一度は観た方がいい映画だと思った
目を逸らしてはいけないことは沢山あるが、これもその一つだと思う
約40分と非常に短い作品だが、本作のテーマはずばり「セクシャル・マイノリティ」である
しかもそれを学校の一クラスと言う社会の縮図と言われる舞台で、これまで「マイノリティ」に関して向けられてきた言葉や視線がぎゅっと凝縮されている
ある日、先生が体調不良で自習になった時間に保健室の先生が「LGBT」について話した
しかし、この話は他のクラスでは行われてない事をある男子生徒が指摘する
そのことからクラスには「レズやゲイがいるんじゃないか?」と面白半分に言う生徒が出てきて不穏な空気が流れ始める・・・
この作品で一番心を揺さぶられたのはクライマックス、親友の月乃(今田美桜)のことが好きな桜(有佐)が黒板に「桜はレズビアン」と書かれていて、それを月乃は「違う。桜はレズビアンじゃない!」と言って消してしまう
だがその告白文は桜本人が書いたものだった
それ以来桜は学校へ来なくなった
朝の点呼の最中に、桜がいない机を観て月乃は嗚咽を堪えられずにいた
月乃は桜を庇ったつもりだった
だが、桜にとってもマイノリティにとっても「レズビアンなんかじゃない」と言われたのは自分自身の存在と感情の否定以外の何モノでもないのだ
また、面白半分にマイノリティを捜し出そうとした男子生徒の一人、裕也(笠原将)は桜に恋をしていた
その告白文を観て盛り上がる他の男子生徒に対して怒りを見せ殴りかかってしまう
彼の怒りは好きな女子生徒が(自身がキモイと言い放った)レズだったことに起因する自分へのものとも思えたし、単純に桜を庇おうとしたともとれる
このそれぞれの発言や立ち回りは決して他人ごとではなく、誰もが無意識に行い、そして人知れず傷つく人がいるという紛れもない事実なのだ
月乃が最後に泣いたのは、その事実に気付き、後悔していての涙だと思いたいし、きっとそうだろう
この短い作品でもこんなにも感情の揺さぶられを起こされるのはそうそうない
だから、今すべての人が観なくちゃいけないと思う
ちなみにタイトルになっているカランコエと言う花
劇中でも言われることだが、花言葉は「あなたを守る」だ
寝ても覚めても《112点》
ほとり座にて鑑賞
演出★★★★★
脚本★★★★★
映像★★★★☆
音楽★★★★☆
配役★★★★★
カタルシス度 100%
合計 112点(120点満点)
【感想】
正直なことを言うと、主演の二人にはあまり期待をしていなかった
東出君は『デスノート』での印象が酷すぎてうーん・・・(゜-゜)
唐田えりかちゃんは初めて演技を見るんだけど、例の保険のCMが頭から離れなくて(゜-゜)
ソニー損保 CM 『公園のコーラス』篇 唐田えりか Little Glee Monster(リトグリ)
ネットでネタにされ過ぎてその印象がデカいwww
そんななかでも本作の評判がすこぶる良かったので気になってきた
実際鑑賞した感想としては
めっちゃ良い
主演の二人の鑑賞前の心配は杞憂に終わった
撮影に向けてワークショップを行ったようで、かなり仕上げていたのではないか?
2人とも役に自然と入っている、入っているというよりももはや役そのものとなっていた
そもそも映画そのものの仕上がり具合がエグいくらい完成度が高い
タイトルから連想される作品の結末や主人公の心情
どれをとっても脳みそフル回転して心がフルバーストを起こす
鑑賞してからも数日は頭から離れないほど、この映画の持つ恋愛への解釈が強烈だった
#ほとり座 で #寝ても覚めても 鑑賞
— 富山のムービーウォッチャー (@M0V1EW4TC4ER) 2018年11月30日
人は時に間違いだと解っていても正しい選択が出来ない
それが夢の中でも現実でも、いつも本心とはかけ離れてる
前半ビターだと思っていたら、後半から毒が身体中を廻り脈打つ
でも終わってから振り返れば、毒は最初から存在してたのだ
自分が同じ立場だったら…
見終わってからも頭から離れない
— 富山のムービーウォッチャー (@M0V1EW4TC4ER) 2018年11月30日
と言うのも、この映画恐らく冒頭からラストシーンまで全体的にメタファーがあるような、そんな気がしてならない
それをアレコレ考えるのも映画の楽しみなんだわ
少なくとも、最後に見た景色は…そう言うことだよね? pic.twitter.com/9bf4tUo5DT
最後の二人の出した答え、それはきっと前に進むためのものなはずだ
ちなみに脇で出てた伊藤沙莉が良い味出してる(#^.^#)
悲しみに、こんにちは《66.8点》
ほとり座にて鑑賞
演出★★★☆☆
脚本★★★☆☆
映像★★★☆☆
音楽★★☆☆☆
配役★★★☆☆
カタルシス度 54%
合計 66.8点(120点満点)
【感想】
セリフが少なめで、主人公のフリダの感情を描写によって感じていく作品
幼くして両親との士別した孤独感や悲壮感がありながらも、懸命に生きようとしている
観客はフリダの心に寄り添いながら、スペインの空気を楽しむことができる
日本の映画やドラマは過剰なまでに子供で泣かせようとして、かえってリアリティが感じられないことが多いのだが、このフリダを演じている子はかなり自然
おそらく演技指導もあまりせず、台本もそこまで固めず、感じたままに演じたのではないかと思う
だからこその、孤独感・悲壮感が生々しく伝わる
そして、ラストシーン
フリダの心のダムが決壊した瞬間だった
全く予想していないタイミングで始まった決壊に思わず目頭が熱くなった
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生《48点》
映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』本予告【HD】2018年11月23日(金・祝)公開
TOHOシネマズファボーレ富山にて鑑賞
演出★★☆☆☆
脚本★★☆☆☆
映像★★★☆☆
音楽★★☆☆☆
配役★★☆☆☆
カタルシス度 20%
合計 48点(120点満点)
【感想】
ハリポタシリーズ、ファンタビシリーズファン待望の続編
逆を言えば、ファンじゃない人が観てもつまんない映画
前作の流れとかあんまり親切に教えてくれるわけじゃないし
新キャラもジュード・ロウのダンブルドアとレニー・クラヴィッツの娘以外同じなので特に真新しさもない
これを言っちゃうのも無粋なんだけど、言うほどファンタスティックなビーストが活躍しない
『96時間』シリーズもそうだけど、そっちは邦題が『96時間』ってだけで原題は違うからオケ(´◉◞౪◟◉)
話もごちゃごちゃするだけして、なんのカタルシスも感じない
個人的にティナが好きなのにほぼほぼ出番なし
映像はさすが上手くいってるよねーお金もあるし
むしろこの規模で映像も手抜きだったらひくわー
終