ウォッチャーの映画備忘録

映画とゲームと音楽とカメラ

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五月鑑賞の映画作品 ざっとレビュー「アイ、トーニャ」「ウィンストンチャーチル」「友罪」「四月の永い夢」他

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4月に引き続き、5月分もろくにレビュー記事を書けなかった。。。

 

www.moviewatcherintoyama.com

 

 

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ホースソルジャー《55点》


『ホース・ソルジャー』予告編 (2018年)

TOHOシネマズファボーレ富山にて

演出★★☆☆☆

脚本★★☆☆☆

映像★★★★☆

音楽★★☆☆☆

配役★★★☆☆

カタルシス度 15%

合計 55点(120点満点)

【感想】

アベンジャーズ』『マイティ・ソー』シリーズのクリス・ヘムズワースが主演ってことに惹かれて観に行ったけど、まーつまんなかったねwwwwww

個人的には実話ベース系ってあんまりカタルシスがなくて点数低くなりがち

だって結果は出てるからねぇ

それに、主人公って実戦経験ほぼほぼ皆無なのにめっちゃ仕切っててめっちゃ頼れるっていう。。。なんやねんこの主人公補正。。。

でもこの映画にも良いところはあって、銃撃戦シーンなんかはほぼ実写でCGがないから迫力満点だったし、音響も良かったかなー

でもこの手の映画ではすでに『ローン・サバイバー』なんかあって、そっちの方がはるかに面白いんだよね。実話だし

 

 

ちなみに、冒頭で主人公が家族といるシーンがあるんだけど、奥さん役の女性は本物のクリス・ヘムズワースの奥さんなんだってねー(^◇^)美男美女

 

 

アイ、トーニャ《78点》


『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』予告編/シネマトクラス

TOHOシネマズファボーレ富山にて

演出★★★★☆

脚本★★★☆☆

映像★★★☆☆

音楽★★★★☆

配役★★★☆☆

カタルシス度 50%

合計 78点(120点満点)

【感想】

こちらも実話ベース系なんでまーまーな感じ

でも『ホースソルジャー』よりは良い

まず、1994年が舞台だからその時代のヒット曲が結構使われてたりしてノリノリ

登場人物の9割がカオスなんだけど、そのカオスと音楽が妙にマッチしてる

実在のフィギュアスケート選手を演じたのは『スーサイド・スクワッド』でハーレー・クィーン役だったマーゴット・ロビー。彼女のおかげでその年のハロウィンはハーレーちゃんばかりだったねぇ(没個性)

 

 

 

Drawing Harley Quinn

Drawing Harley Quinn

 

 

 話はずれたけど、マーゴットの演技は凄く切れてた!怪演と言っても過言じゃないよ

彼女がトーニャに成りきっていたからこの映画は見る価値があったと思える

 

主人公トーニャの旦那役には『キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャー』でウィンターソルジャーことバッキーを演じ見事に世界中の女の子の心を掴み一躍トップスターに躍り出たセバスチャン・スタン!彼の狂いっぷりも良かったよーw

 

 

四月の永い夢《76.4点》


【公式】『四月の永い夢』大ヒット上映中!/予告編

J-MAXシアターとやまにて

演出★★★★☆

脚本★★☆☆☆

映像★★★☆☆

音楽★★★☆☆

配役★★★★☆

カタルシス度 62%

合計 76.4点(120点満点)

【感想】

この作品の感想を言うとしたら、まず最初に口から出る言葉が

「ヒロインがイライラするけど可愛い」

である

ヒロイン初海が死んだ元恋人をずっと引きずっているんだけど、そのこと自体にもイラつくけど、それが理解できちゃうから余計にイラつくwでもこれ褒めてるつもりだ(;^ω^)

とにかくこの映画の最大のポイントは初海を演じた朝倉あき

彼女なしにこの作品、初海役はなかっただろう。実際監督も朝倉あきに魅力を感じて起用している

正直、最近テレビに出まくってるその辺の女優たちより遥に演技が自然で上手くて、爽やかでかつ人間臭い。朝倉あきについては知ってはいたものの、追ってはいなかった。

ウォッチャーはこの作品で彼女の存在を思い出し、すぐにウィキペディアを観たら一時女優活動をしていなかったことが分かった

ジブリの『かぐや姫の物語』で好演をはたした彼女だが、今作で再び注目を浴びることを心から願う

俺、本当にあきちゃん好きだわ(´∀`*)ウフフ

同い年だし(´∀`*)ウフフ

 朝倉あきは佇まいも声もナチュラルな透明感と適度な人間味がバランスよく存在している


映画『四月の永い夢』ヒロイン 朝倉あきさんの独占インタビュー

 

また初海に恋心を抱く手拭い職人の青年を三浦貴大も好印象

誠実性のある役は似合うね

映像の空気感とかも個人好みにドンピシャだったんだけど、肝心のストーリーと言うかそのテンポ感はいささか馴染めない

サイドストーリーに引っ張られ過ぎるというか、本筋が停滞してると思いきや唐突に転がったり。。。ちょっと振り回されてる感は否めない

あと、この映画を知ったきっかけはJ-MAXに張られていたポスターに

『朝日町でロケをしました!』

ってあったんだけど、実際朝日町はほんの数分だけでてきただけだった(´・ω・`)

でも凄く大事なシーンでのロケだったから許しちゃう♡

 

 

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男《78点》


『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』30秒予告編

J-MAXシアターとやまにて

演出★★★★☆

脚本★★★☆☆

映像★★★☆☆

音楽★★★☆☆

配役★★★★☆

カタルシス度 50%

合計 78点(120点満点)

【感想】

本年度アカデミー賞でメイクアップアーティストの日本人が受賞したこともあって日本国内でも知名度が高かった本作

同時に主演を務めた、我らのヒーロー、ゲイリー・オールドマンも主演男優賞を受賞し二冠達成

さて、肝心の内容だけどさすがゲイリー

チャーチルそのものかってくらい完成度が高い(チャーチルを知る世代じゃないけど)

正直これも実話系だからストーリーそのものには特に魅力を感じなかったが、テンポよく進む話が良い

それにカメラワークもなかなか素晴らしい

世界感を壊さない演出に乗せて、熟練した銀幕のスターの高度な演技が今作の魅力だ

内容の評価と言うわけではないが、チャーチルを称えている感じがハリウッド映画によくある「やっぱ俺たちアメリカ最高!!!」みたいなのを感じてしまうのはウォッチャーが捻くれ者だからだろうか?

 

レオン 完全版 (字幕版)
 

 ゲイリーと言えばやっぱりこれ

これで悪役って印象付いちゃうもんね

 

 

blank13《92.8点》


「blank13」本予告

J-MAXシアターとやまにて

演出★★★★★

脚本★★★☆☆

映像★★★★☆

音楽★★★☆☆

配役★★★★☆

カタルシス度 84%

合計 92.8点(120点満点)

【感想】

映画をこよなく愛するイケメン俳優、斎藤工が初の長編作品を監督

突然失踪した父と残された家族の〔空白の13年間〕を巡る、家族の存在と知らない父の物語

斎藤工の映画愛がふんだんに盛り込まれていることがわかる

キャストも個性豊か

主演は高橋一生、恋人役に松岡茉優、兄役に監督兼任の斎藤工、失踪した父をリリーフランキー

さらに葬儀に参列した人々には、佐藤二郎、村上淳野生爆弾のくっきー、伊藤沙莉など

高橋一生リリーフランキーの病院の屋上でのやり取りが印象的

子供たちは父の本当の顔を知らなかった

葬儀に参列した摩訶不思議な人々の証言により父の知られざる一面が見えてくるプロットがとても良かった

また、その参列した人々のユーモア路線が良いスパイスになっていて

シリアスとのバランスが良い

とても短い映画だけど、親子の愛の言葉に代えがたい

うん、観終わった後のしんみり感がすごい、うん

思い出すだけでもしんみりしてしまう

自分を捨てた父が、こんなにも愛し愛された人間だったんだ、と気づかされた時の高橋一生の表情はなんとも言えない

村上淳の熱唱シーンは何度でも見たい(´◉◞౪◟◉)

最近の邦画の中でもトップで良い映画だったなー

 

 

友罪《86点》


【公式】『友罪』大ヒット上映中!/本予告

TOHOシネマズファボーレ富山にて

演出★★★★☆

脚本★★★☆☆

映像★★★☆☆

音楽★★★☆☆

配役★★★★★

カタルシス度 70%

合計 86点(120点満点)

【感想】

ぶっちゃけ『64ーロクヨンー』は前編がピークで後編ががっかりだったからあんまり期待していなくて

でも予告の時点でキャスティングが良いし、面白そうに見せるから期待したよね

オチがなんとも言えねぇ。。。完全に観客に委ねるパターン

でも確かなことは胸の中をえぐられるほど見応えはあった

原作が薬丸岳で、この人の作品って社会問題を生々しく題材にすることが多くて、中でも「少年犯罪」に関してはすごく熱い

だから今回も瑛太が演じる「元少年A」のルート以外にも実際にあるような犯罪を同時進行させてて、ある種「犯罪に巻き込まれた人たちの群像劇」になっている

未成年時に無免許で人をひき殺した事がある青年とその父、非合法にアダルトビデオに強制的に映される女性、子供を身ごもってしまった10代の子供とその母親

どのストーリーも辛すぎる

人としての倫理観のようなものも問われる映画だよなぁ

でもオチがなぁ。。。救われてんだか救われてないんだか。。。

重厚な人間ドラマが観たい人にはお勧めだけど、メンタル弱い人には無理かなぁ。。。

 

64-ロクヨン-前編
 

 

 

64-ロクヨン-後編
 

↑キャストは凄いんだけど、前編でエネルギーを使い切ってしまって後編が息切れ気味

 

 

 

孤狼の血《87.8点》


映画『孤狼の血』WEB限定特報

TOHOシネマズファボーレ富山にて

演出★★★★☆

脚本★★★★☆

映像★★★☆☆

音楽★★☆☆☆

配役★★★★★

カタルシス度 79%

合計 87.8点(120点満点)

【感想】

白石監督の作品は今までもイマイチだったんだけど。。。

 

凶悪

凶悪

 

 

 

 裏社会を描くことが多いがどれも不発

シリアスとしてもコメディとしても中途半端で、しかしやたら出演者が良いっていう

 

今回は面白かったー

バイオレンスとストーリーのテンポ感がバランス良くできている

スクリーンから血と汗の臭いにおいが伝わってきそうな演出が素晴らしい

出演者も相変わらず良くて、常連のピエール瀧も健在

警察とヤ〇ザの抗争のやり取りと言えば『アウトレイジ』が真っ先に浮かぶが、個人的には『孤狼の血』の方が好きだ

映像的な楽しさも入れつつストーリーのミステリ的な要素も(まぁ途中で真相がわかっちゃうんだけど)続きを観たいと思わせる展開がグッド

役所広司のアラクレっぷり、松坂桃李の変貌の過程、中村倫也アナーキーな役、江口洋介竹野内豊の睨み合い、真木よう子の色気などなどなど。。。

見どころと言うか、好きなシーンが多いんだよなぁ

あと松坂桃李と良い感じになる阿部純子も可愛くてしゃーない(^◇^)

結構満足できたわー!

 

さーて5月は以上7本

6月こそは単体でレビューしたいーーーけど時間ないーーーー