さ、時間がないのでいつもの3割増しで雑にレビューしていく
ところで、富山シアター大都会はいつになったら再開するんでしょうね?
噂じゃ夏とかなんとかと聞いたわけだが・・・
さよなら、僕のマンハッタン《112点》
J-MAXシアターとやまにて鑑賞
演出★★★★★
脚本★★★★★
映像★★★★☆
音楽★★★★★
配役★★★★☆
カタルシス度 100%
合計 112点(120点満点)
【感想】
このブログでも頻繁に言っているが、俺はマーク・ウェブ監督が大好きなのだ
彼の描く人々がとても愛おしいし、どこか共感できる部分が多い
最初にウェブ監督について書かせてもらう
『gifted/ギフテッド』『(500)日のサマー』と言った、ヒューマンドラマに長けた監督ではある一方、『アメイジング・スパイダーマン』では大きな挫折をしたようだ
俺も正直『アメスパ』には満足しなかった。
『サマー』で手腕を認められ、『アメスパ』でハリウッドの最前線に乗り上げる・・・・・・・はずだった
しかし『アメスパ』の失敗において、ウェブ監督はかなり落ち込んでいたとインタビューで語っている
かなり酷評されたその後、久々となる作品『ギフテッド』は『アメスパ』に比べればかなり小規模な映画だ
しかし、『ギフテッド』は批評家や大手レビューサイトなどで軒並み高評価を得た
全米で56館だけの公開だったのが、最終的には1146館までに拡大された(ソースはウィキペディア)
最近の日本でも『カメラを止めるな!』のような現象だ
『ギフテッド』では映画ファンの誰もが「ウェブ監督はこうじゃなきゃ!」と思ったに違いない
『サマー』で感じられたウェブ監督の本領を感じたのだ
そして、今作『さよなら、僕のマンハッタン』はまさにウェブ監督が得意とする作品だった
一言で言えば「原点回帰」だと思った
『サマー』と割と似ている、似てはいるが同じではない
『サマー』をよりビターで大人路線に持って行った感じだと思う
この作品の良いところは名言が多い
この作品を支える要素に「音楽」「小説」「街」がある
作品の原題は
The Only Living Boy in New York
これはサイモン&ガーファンクルの楽曲のタイトルと同じで、劇中にも使用されている
舞台はマンハッタン
それらがこの作品で織り交ぜられて、キャラクター達のセリフとして生きてくる
だから名言が多いように感じる
予告にもあるように
「窓を見つけろ、そこから飛び出せ」
「(現状から抜け出せない主人公に対して)だったら、最後までやり通すしかないわね」
など、こればっかりは実際に観てもらってその言葉の意味を感じてほしい
文学的で、音楽も良くて、映像も良い
五感で感じる作品だと思う
最後にはほろっと泣けて、心が温まる
海外では評価はよろしくなかったらしいが、俺はウェブ監督らしい作品としてお気に入りの一本だと思う
主人公の父の愛人役も、ただの悪人としては描かれてなくて、存在理由もしっかりあったし、ケイト・ベッキンセルがちょっとエロいwそれが良かった
好きな監督の作品だから長くなってしまった
もう一度観たい作品だ
ザ・スクエア 思いやりの聖域《74点》
カンヌ国際映画祭パルムドール『ザ・スクエア 思いやりの聖域』予告
J-MAXシアターとやまにて鑑賞
演出★★★☆☆
脚本★★★☆☆
映像★★★☆☆
音楽★★★☆☆
配役★★★☆☆
カタルシス度 70%
合計 74点(120点満点)
【感想】
うーんマジで毒みたいな映画wwwwww
観てる間も観終わった直後も気分の悪さはあった、確実に
ただ、時間が経って作品を思い直してみると、そのブラックユーモアや風刺が
なんとなく理解できてくるんだよね
最初はブラックユーモアも風刺もヨーロッパ独特の効きすぎたエッジが自分には合わないと思ったんだけど
でもそれこそがこの映画の狙いだったわけだ
観てる観客に対して「どう?人ごとに見える?あなたもこんなことしてない?」
って言ってるかのように思えてくるんだよ
「あなたならどうする?黙って観てる?それとも止めに入れる?注意できる?」ってな感じで
本当見てられなくなったシーンがあった
確か美術館の何かを祝うパーティだったと思うけど、美術作品の一つにゴリラを真似た(めちゃくちゃマッチョで怖い)男優が催しとしてパーティに登場したシーン
最初は臨場感あるゴリラの真似で、会場のセレブリティな人たちも笑って観てたんだけど
男優がだんだんとエスカレートしてくる、と言うかゴリラに成り切りすぎてる
テーブルに乗るわ叫ぶわ食器壊すわ
でも誰もそれを止めない、美術館のチーフである主人公も黙って観てるだけ
仕舞に男優は若い女性に目をつけ、興奮しだし(ここで観客は全員嫌な予感を感じる)、女性の髪を掴み引きずりまわす
女性は「誰か助けて!」と泣き叫ぶのに誰も動けない
最終的にレイプしようとするのだった・・・
さすがにそれに対して近くに座っていたおじさんたちが止めに入る
そしてその男優をぼこぼこに殴る
まぁ当然ちゃ当然なのだが、なぜそこに至るまでに止められなかったのか
観客はそう思うのだが、じゃああなたは止めに入れたのか?と言われているような状況なのだ
その問題のシーンの一部がこちら↓
A Scene From 'The Square' | Anatomy of a Scene
この直後に女性が襲われてしまう やばい空気がぷんぷん漂っている
そういうメッセージがこの作品が評価される理由なんだけど。。。
しかし、日本ならそういう風刺とかでもオチがあったり何かしら報復があったりするから観てる観客は昇華されるんだけど
この映画はそれらがない
やばいシーンとかやりとりがあってもそのまま次のシーンに流れてしまうから「え?今の、そのまま?」ってなるんだよ
全然昇華されないwそこが、肌に合わないんだなぁ
作品自体は賞もとるくらいだし、パーティーシーンも長尺で撮っててすごいなって思うんだけど、
肌に合わないんだけなんだと思う、うんきっとそうだ
過去に観た↓も同じことを想った、良い映画なんだろうけど・・・
ハン・ソロ スター・ウォーズストーリー《56点》
J-MAXシアターとやまにて鑑賞
演出★★★☆☆
脚本★★☆☆☆
映像★★★☆☆
音楽★★☆☆☆
配役★★★☆☆
カタルシス度 20%
合計 56点(120点満点)
【感想】
うん、残念
スター・ウォーズシリーズを名乗る作品としては最低だったと思うべ
全く関係ない宇宙物として見れば、まぁそこそこ面白いなーとは思うけど
ランドなんて、なんじゃあのキャラは
賭けのシーンが一番眠たかったし、ヒロインには全く感情がわかない
しょぼいサプライズとかあるし
もうさ、スター・ウォーズブランドをドル箱にするのもうやめようよ
争いしか生まれてない
『最後のジェダイ』をきっかけに起きた騒動観てみろよ?
もうみんなぼろぼろじゃないか
ファンも納得しないし、作り手も批判どころか殺害予告されて、SNS閉鎖して、自殺まで考えて
もうめちゃくちゃじゃないか
ツイッターでもつぶやいたけどさ
俳優や監督脚本家に過激なバッシングをするのはもちろんダメ。しかしスターウォーズに関しては映画会社が儲けのために延命させてクリエイターたちに無理難題を押し付けてるのも事実だろう。ただでさえ過激なヲタクが旧サーガの頃からルーカス叩きに必死になってた作品を延命させるリスクは明らかだろう https://t.co/BPRjgTNlBJ
— 富山のムービーウォッチャー (@M0V1EW4TC4ER) 2018年7月9日
スターウォーズはシスの復讐で終わっておけば良かったのだ
— 富山のムービーウォッチャー (@M0V1EW4TC4ER) 2018年7月9日
伸ばせば伸ばすほどクオリティは下がり下がり、薄くなっていくコンテンツにスターウォーズヲタクは満足出来なくなってくるだろう
俺もスター・ウォーズ好きだし、最新作って聞いたら嬉しいし、グッズも毎回数万単位で買ってるよ
だけど、こうやって不幸が生まれるならもう辞めようよ
正直俺の中でスター・ウォーズは『シスの復讐』で終わってるし、終わらせて良かったんだよ
アナキンがダースヴェイダーになって終わって、それでよかったんだよ
もうスター・ウォーズを取り巻くいろんな方面がカオス化していてもう嫌になる
んで今更ボバ・フェットのスピンオフやるんでしょ?ドラマ化もするんでしょ?
もう遅いって、もういいよマジで
モリーズ・ゲーム《87.2点》
J-MAXシアターとやまにて鑑賞
演出★★★★☆
脚本★★★☆☆
映像★★★★☆
音楽★★★☆☆
配役★★★★☆
カタルシス度 76%
合計 87.2点(120点満点)
【感想】
大好きジェシカ・チャスティンの超キャリアウーマンシリーズ!
個人的に勝手に呼んでるw
全然作品間に繫がりはないけど、ジェシカが主演のできる女系はアタリが多い
ていうか、ジェシカの役作りが半端ないのね
どちらも強大な相手に頭脳を武器に戦う女性を描いている
もはやジェシカの得意技みたいなもんだね
今回も美しくかっこよく素敵でした、姉貴
『女神の見えざる手』ほど強すぎることはなかったけど、その弱さを演じるのも素晴らしかった
ますますジェシカのファンになった
他にも出演者が何気に好きだった
父親役にケヴィン・コスナーだったのも良かったわー
すばらしき映画音楽たち《100点》
あの名曲誕生の秘密に迫る!映画『すばらしき映画音楽たち』予告編
ほとり座にて鑑賞
演出★★★★☆
脚本★★★★☆
映像★★★☆☆
音楽★★★★★
配役★★★★☆
カタルシス度 100%
合計 100点(120点満点)
【感想】
ドキュメンタリーを観て鳥肌が立ち、感動すら覚えたのはこれが人生で初めての出来事だ
ドキュメンタリーなのにこんな点数がついてしまった・・・
まず映画音楽を取り扱ったドキュメンタリーなので『音楽』の項目が満点なのは当然である
知ってる楽曲、知ってる映画がたくさん出て来て純粋に嬉しくなる
名曲名作ぞろいなのだ
『配役』の項目も、これは決して良い俳優が出ているわけじゃなくて、映画音楽に携わるプロフェッショナルがたくさん登場するのだが、それがいい
みんなプロフェッショナルだよ、普段映画を観てここまで彼らに感謝したことがない
彼らプロフェッショナルがいるおかげで我々は映画で感動できるのだ
映画音楽の偉大性に強く感銘を受けた
一応腐っても音楽やってる人間だから、オーケストラのシーンとか、変わった民族楽器とか出て来てもうれしい
とにかくワクワクしっぱなし
そして、「あー俺の好きな作品の音楽ってそうやってできたんだ!」「なかったら好きにならなかったな」と思わされた
映画好きだからこそ観る価値のあるドキュメントだった
終