もう五月も半ばを過ぎたけど・・・
前回の記事の後半書くよー
レディ・プレイヤー・1《71点》
映画『レディ・プレイヤー1』30秒予告(世界大ヒット編)【HD】2018年4月20日(金)公開
演出★★★☆☆
脚本★★☆☆☆
映像★★★★☆
音楽★★★☆☆
配役★★★☆☆
カタルシス度55%
合計 71点(120点満点)
【感想】
大物監督スピルバーグによる迫力満点のSF映画!と言う売り文句には間違いはないね。
まぁ映像は間違いなく迫力がすごい(^◇^)これでもかと最先端CGを駆使していて観ていて楽しい。
それに加えて、全編に散りばめられている小ネタの数々。舞台となる仮想世界「OASIS」の創設者ハリデー(マーク・ライランス)がサブカルチャー好き、つまりヲタクなもんで、OASISもサブカルチャーで敷き詰められていたね。
音楽、ゲーム、映画などなど・・・結構誰でも知ってるネタが多いだけにみんな楽しめる要素が多い。
「シャイニング」がゲームの舞台になったときはさすがに笑ったwww
冒頭ヴァン・ヘイレンのJumpから始まるからテンションは結構高め、バットマンが出たり、ハーレークイーン、ジョーカー、ガンダルフ、キティちゃんと黒ペン(!)、ガンダム、キングゴジラ、アイアンジャイアントetc
まぁ基本的にワーナー関係のキャラがわんさか居るっていうwww
たーだーし、ここまで楽しい感想を書いてきたけど問題は合計点数。
ストーリーが少し引っ掛かりがあったわ。いや、引っ掛かりが無さ過ぎて引っ掛かるw
ストーリーがトントンと進みすぎるかな。まぁ二時間で納めなきゃいけないから仕方ないかな。でもちょっと無理があったかな。
でも擁護するならこの映画はストーリーはさほど重要でもない気がするかな。
ハリデーの物語とラストシーンがすごく心に響くけど、それ以外のストーリーは気にしなくてOK
キャスティングも、主人公たちのグループは割と無名に近い子供たちを採用していて新鮮味がある一方脆さも感じた。
それ以外の周りの固め方はさすがだね。
創設者ハリデーにはマーク・ライランス。めっちゃベテラン!ラストシーンのこの人の演技がこの作品の点数をグッと上げてくれている。
ハリデーと共にOASISを立ち上げた親友にサイモン・ペグ、悪い組織の親玉にベン・メンデルソーン、親玉にこっそり協力する悪役にデッドプール2も期待されているT・J・ミラー
気になったのはヒロイン、オリヴィア・クックちゃん( *´艸`)かわいい
出演作品はまだまだ少ない子だけどこれからが楽しみだで
いぬやしき《80.4点》
演出★★★★☆
脚本★★★☆☆
映像★★★★☆
音楽★★★☆☆
配役★★★☆☆
カタルシス度67%
合計 80.4点(120点満点)
【感想】
「驚異の映像トリップ」を体感してまいったぞ。
かのゾンビ映画「アイアムアヒーロー」の佐藤信介監督と言うこともあってそれなりに期待はしていた。
実際、割とよかったほうだね!「アイアムアヒーロー」の時もだけど、邦画でもここまで映像にできるんだな!と思わせてくれた。
佐藤信介監督は「デスノート」の最新版で相当ガッカリさせられてたけど、また株をお上げになられたようで(´◉◞౪◟◉)
良かったポイントは何といっても、ダメなサラリーマン親父を演じた木梨憲武!いつもバラエティで破天荒ぶりを見せてくれるけど、本作の役は繊細的で人間的脆さと強さにとても磨き上げられていたと思う!
木梨憲武氏の演技でこんなに感動したのは初めてではない。何年か前にドラマ「世にも奇妙な物語」にて「思い出を売る男」と言うエピソードがあって、小堺一機が演じていた主演を木梨氏がリメイクとして演じたことがある。このエピソードを観たとき筆者は「木梨ってこんなに演技うまいの!?!?!?」と仰天したことを今でも覚えている。
話は少々脱線したが。とにかく本作の最大の見どころは謎の事故によって(その事故自体の掘り下げはない)体が兵器になってしまった冴えないサラリーマンを演じる木梨氏であろう。人間離れした(もはや人間ではないが)能力を手に入れても、理不尽な生活が続いていても善良な心をなくさないという役どころを見事に演じたのは正直アメリカの真似事出来レース日本アカデミー賞で主演男優賞にノミネートしていても不思議じゃない
一方その対象として描かれる悪役・獅子神役に佐藤健も肉体改造から努力が垣間見えたのだが、そのキャラクターの描き方に少々無理があって残念。
彼の母親が自殺を図ったり、警察から隠れるために居候させてくれていた同級生が死んだりする流れはどう考えても獅子神が悪いのに「この世は狂ってる(# ゚Д゚)」などと頓珍漢な事を言って日本中にテロを行うと言う中二病がすごい。
まぁそれを狙ってやってるんだろうけど(;^ω^)
↑なかなか面白かった!
↑一応載せておくけど、残念にもほどがあるほどの糞っぷりにおすすめしにくい
僕の名前はズッキーニ《91.4点》
演出★★★★★
脚本★★★☆☆
映像★★★★★
音楽★★★☆☆
配役★★★☆☆
カタルシス度77%
合計 91.4点(120点満点)
【感想】
間違いなく大人向け映画だった。断言できる。
別に性的にと言う意味ではないが(ちょっとスケベなセリフがないわけではないが)物語の本質には「忘れてしまいがちな大事な何か」があり、大人がそれを観て思い出せたらな、と言うものを感じた。
ストップモーションと言う大変膨大な作業を伴う撮影も評価に入るが、それ以上に重厚なドラマ性に感動した。
重厚なんです。軽いようで、重厚。で濃厚。でもストップモーションによって見やすく、受け入れやすくなっている。
施設にいる子供たちにはそれぞれ事情があり、主人公ズッキーニにも事情があり、それは冒頭で書かれる。その冒頭から一気に物語に引き込まれる。
J-MAXシアターでは日本語吹き替えのみ上映されていたのだが、これまた吹き替えでよかった。
特にズッキーニや施設の子供たちに気をかけてくれる心優しい警察官をリリー・フランキーが演じていたことは筆者にとってもうれしい。ハマっていた。
主人公ズッキーニには銀杏ボーイズの峯川和伸、カミーユには麻生久美子と、キャラに沿ったようなキャスティングなのも個人的に良い印象だった。
非常に新鮮で、切なくて、でも鮮やかな希望に満ち溢れた作品。
個人的にはおすすめ!
君の名前で僕を呼んで《101点》
アーミー・ハマーが!『君の名前で僕を呼んで』日本語字幕予告編
演出★★★★☆
脚本★★★★☆
映像★★★★★
音楽★★★★☆
配役★★★★☆
カタルシス度85%
合計 101点(120点満点)
【感想】
「胸が張り裂ける」
まさにその通りで、観ていて胸が苦しくて張り裂けそうなほどかき乱された。
まず演出、二人の気持ちの行き違いや、心の距離が鮮やかに描かれていた。
脚本、ラストシーンにはいくつか候補があったそうだが(パンフレットのインタビューにて)本編に使用されたシーンで間違いなかった。また、決して説明的にならない人間の内面的な部分がこの映画の良さ。表情だったり行動だったりでそのキャラの感情を表していく。つまり、ティモシーやハマーがうまいってことだね(^◇^)
映像、超良い(語彙力)。個人的に好きなフィルム(実際の撮影がどうなのかは知らないが)のような粒子感があって。それでいてイタリアのカラッとした夏の描写がとても映えていた。木陰のシーンだったり、夜のシーンなんてとにかく凄い(語彙力)
音楽もまた良い。観客を物語に引き込むようにその映像と人物とのマッチング。
配役、ティモシーとハマーは言わずもがな、父親役のマイケル・スタールバーグが素晴らしい。この作品には名言がてんこ盛りなのだが特に父親のセリフは胸に突き刺さり温かくする。最近良い活躍してる俳優さんだよねぇ
何年か前に見た「キャロル」もすごく胸が締め付けられる切なさを観れた映画だった。
高得点の割に感想が簡単なのは観てから時間がたってしまったためである"(-""-)"
再度観てしっかり言葉にしてレビューしてみたい。
さて、「アベンジャーズ」以外の4月のレビューは以上
アベンジャーズは個別でレビューする予定
以上