羊の木
監督…吉田大八
脚本…香川まさひと
原作…「羊の木」山上たつひこ、いがらしみきお(講談社イブニングKC刊)
エグゼクティブプロデューサー…豊島雅郎、福田一平 プロデューサー…井手陽子
アソシエイトプロデューサー…青村麻美、橋本竜太
撮影…芦澤明子 照明…永田英則、志村昭裕 美術…安宅紀史 録音…石寺健一
助監督…甲斐聖太郎 編集…佐藤崇 整音…矢野正人 装飾…山本直輝 衣装…小里幸子
ヘアメイク…酒井夢月 スクリプター…工藤みずほ 制作担当…坪井力
キャスティングプロデューサー…坪井あすみ ラインプロデューサー…榊田茂樹
VFXプロデューサー…小坂一順 VFXスーパーバイザー…白石哲也
音楽プロデューサー…緑川徹、濱野睦美 宣伝プロデューサー…笹部優子、中澤淳二
出演…錦戸亮、木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平 他
製作…アスミック・エース、テレビ東京、ジェイ・ストーム、住友商事、ソニー・ミュージックエンターテイメント、ギークピクチュアズ、KDDI、講談社、テレビ大阪、ニッポン放送、朝日新聞社、GYAO
羊の木制作委員会
日本/2018年 126分
さぁさぁさぁ、2016年富山で激震が走りました
ガクガクガクガク (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
魚津で…錦戸亮が…撮影…!!!!!!!!!!!!!
ガクガクガクガク (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
あのミーハーな富山県民なら誰しもが食いついた話ではないですかね( *´艸`)クスッ♪
俺も魚津で撮影していると聞いて野次馬根性全開で見に行ってみました!(本当はダメよ☆)
早速レビューしていきます!
【あらすじ】
ロケ地・魚津市と大体同じく(笑)寂れた港町魚深市。この地方都市に6人の元受刑者を新住民として受け入れることになるんですねΣ(゚д゚lll)エェ・・・
しかも全員殺人罪で刑を受けてました。
ただただ普通のどこにでも居そうな市役所員、主人公・月末(つきすえ)が彼ら彼女らを車で迎えに行くところから物語は始まります。
何故魚深市が元受刑者を受け入れることになったかと言いますと、政府が過疎対策と言う名目で『極秘』としてお達しを受けたわけなんです。このことを知っているのは、担当者になった月末とそれを任せた上司の二人だけ。魚深市民どころか他の市役所員、警察ですらこの事実を知りません(いいのか…)。
それに新住人たちも自分以外に同じ経緯の人間がいることも知りません。
人を殺めた過去を持つ素性の知れぬ者たちが街に密かに移住してくる。それを知らない住人、それらを知っている月末。平凡な魚深の日常が徐々に変わっていく・・・。
予告はこんな感じ↓
松田龍平&木村文乃の“キス寸前”シーンも 錦戸亮主演映画「羊の木」のウェブ用予告が先行公開
Web用ってのは、肖像権に厳しすぎるジャニ〇ズ事務所に配慮して主人公を演じる錦戸亮が写ってないバージョンですね。めちゃくちゃ違和感がありますwww
しかし群像劇ならむしろこのような予告の方がそれっぽくて良い気もしますが(´・ω・`)
演出★★★★☆
脚本★★☆☆☆
映像★★★☆☆
音楽★★★☆☆
配役★★★★☆
カタルシス度65%
ご贔屓点数 +10点
合計 87点(120点満点中)
【感想と解説】
俺は富山県民ですし魚津ももちろん知ってるし、加えて吉田大八監督の大ファンなのでそれはそれは大変楽しみにしていた映画でしたヽ(`∀´)ノ もうそれだけでこの映画の点数は100点ですよ!
映画館に入る前からニヤニヤ・・・(・∀・ )
席に座ってからもニヤニヤ・・・( ・∀・)
映画が始まってもニヤニヤ・・・(・∀・)
だって写る場所いちいちが知ってる場所ばかりだもの!冒頭月末が新住民の一人・福元を連れてランチをしにいくお店「万直し」・・・
知ってるわああああああああああああ!ヽ(´▽`*(´▽`*´▽`*´▽`)*´▽`)ノ
おいしいよね万直し、良いよねぇ
月末と同級生の文(木村文乃)がラーメン屋の閉店を知る店「亀頭龍」・・・
知ってるわああああああああああああ!ヽ(´▽`*(´▽`*´▽`*´▽`)*´▽`)ノ
これ「きとう」じゃないですよ!下ネタになっちゃうよ!気を付けて!
「きずりゅう」って言うんだけど、劇中で閉店扱いされてたの、
案外リアルで笑えましたわ( ´,_ゝ`)プッ
近日ロケ地巡りを記事にしますのでお楽しみに!
とにかく、富山県民、そして魚津市民なら間違いなく楽しめる作品ですねwww
そんな土地で豪華俳優陣がロケ。ありがたや―ありがたやー(っ*´ω`)っ
~登場人物~
錦戸亮演じる、とにかく一般的な市役所員・月末。
彼の同級生で片思い相手・石田文には木村文乃。この二人の関係が物語を大きく展開させる要因にもなっています。
そして物語を掻き回していく6人の新住民を紹介します[壁]ω・`)
荒くれ者の釣り船屋・杉山(傷害致死・懲役8年)・・・北村一輝
ひたすらエロスを醸し出す介護センター職員・大田(殺人・懲役7年)・・・優香
強面でいかにもヤ〇ザ・大野(殺人・懲役18年)・・・田中泯
挙動不審すぎる理髪師・福元(殺人・懲役7年)・・・水澤紳吾
不気味なオーラを放つ宅配業者・宮腰(傷害致死・1年6カ月)・・・松田龍平
めっちゃ几帳面で人見知りな清掃員・栗本(殺人・懲役6年)・・・市川実日子
・・・と、なんとまぁ豪華なんだ。゚(゚´Д`゚)゜。
場数を踏みまくってる実力者ばかりで恐れ多い・・・
みなさんとにかくお上手なんですよ
なのでこの作品間違いなく傑作!
・・・となるはずでしたが・・・
肝心のストーリーが残念でした。゚(゚´Д`゚)゜。
キャストが良いだけに、全体の流れやオチがイマイチ盛り上がりません。
劇中に出てくる『のろろ祭り』と言うのもありますがあまり説明もないので「結局なんだったのか」感が溢れてきます。
なので点数は(それでも割と高い方です!)上記のようになりました。
追加で10点を入れたのは大八監督のファンなのでw
なにがいけなかったのか、以下ネタバレを含めて解説します!
【ここから核心に触れます!ご注意ください】
群像劇とは先に言いましたが、さすがに前半で登場人物にまったり時間を使い過ぎてました
じわじわと元殺人犯を一人ひとり描くのですが、なにか起こしそうな(または起きそうな)雰囲気を出しながら、約一時間まったーりと時間が流れます( ´ー`)フゥー...
いやフゥーじゃないのよ
なんか北村一輝も怪しいし優香もエロいし
でも間違いなく怪しいのが松田龍平
出た瞬間からいかにも怪しいので誰でもわかってしまいますw
物語的にも一番月末に近づいていく存在なので、なおさらコイツ怪しい・・・
結局最終的に松田龍平演じる宮腰は更生に失敗してしまってるわけですね
魚深の人や元殺人犯なんかも殺めてしまうわけです
インタビューなんか読むと、松田龍平は役に対して理解を深めようとしていたみたいですが、個人的には劇中では表現しきれていなかった気がしました
決して松田氏の力不足と言いたいわけではなく、上映時間の中で描くのは難しかったのでは?と考えました
二時間で登場人物8、9人描くのはなかなか難しいことですからねぇ
パンフレットでモーリー・ロバートソン氏が大八監督と対談している内容が掲載されていましたが、モーリー氏の言う通り、最後のシーン
宮腰が月末を道連れに崖から飛び降りるシーンにカタルシスが足りない気がしました
モーリー氏の言葉を借りると『絶望感が足りない』
その通りかなーと
そしてエンディングはふわっとしたまま、ニック・ケイヴ氏の唄が(ボブディランのカヴァー曲)
このふわっとしたまま終わるのが、映画を見慣れていない方には納得できない終わり方だったのでしょう、「いまいちわからなかった―」っていう声をよく聞きます
でも個人的にはちゃんとメッセージが込められているのは感じました
何ていうか、大八監督作品は割とこういう終わり方しますよねw
答えは出てるけどはっきりと提示しないというか
俺は好きです、そういうの
でも万人受けではないですね、きっと(ω・ミэ )Э
俺のこの映画の解釈として、真実を知っているからと言ってじゃあ正しい選択ができるか、正しく人を見られるか
ということでしょうね(当たり前の解釈だったら恥ずかしい)
まさにそれが安藤玉恵さん演じるクリーニング屋の女将さんと田中泯とのやり取りでしょう
泯さんは言います
「人が肌で感じることは大抵その通りです」
でも女将さんは
「私はあなたが悪い人だとは感じなかった」
と返すのでした・・・
このシーンが俺は一番好きでした
【ネタバレここまで】
さて、長々と書かせていただきました
全然まとまってないのですがwwww公開して観てからかなり時間がたってしまったのでとりあえずこれで公開します(汗
思いつけば追記訂正していこうかなと思います
終わり